お葬式は誰のためのもの?
亡くなった人を送るため。
もちろんそうなんですが、
遺された人のために必要な時間であり、
区切りの場です。
ボクの親父は、何も決めずあの世へ逝ってしまいました。
何をどう処理すればいいのか、どこに何があるのかさっぱり分からず、大騒ぎだった記憶があります。
葬儀に関しても同じで、葬儀担当者と打ち合わせしながら一つづつ決めていくしかありません。
当然、故人の意思は分かりませんので、遺された人の勝手な意味づけの下、アレコレ決まっていきます。
葬儀を行うと、少しですが時間ができます。
処理をしたり、心の整理をするためのほんの少しの時間が。
(最小限の処理しか出来ないし、心の整理もできないかも?ですが...)
エンディングノートを書く人が増えている様ですが、ボクの個人的な考えは、
「遺された人が困らない様に」
それだけでいいと思います。
アレコレ希望を書いたりすると、遺された人たちは、
「それを叶えなきゃ」
に縛られます。
遺された人が困らない様に、一日でも早く、前を向ける様に。
エンディングノートにはそれが書いてあれば充分なんじゃないかな?って思います。
死んだら火葬場へ。遺骨は引き取り拒否。
ボクはそれでいい。
わが家ではボクが嫁さんを看取ることになっていますが、こればかりは分かりません。
もし万一、ボクが看取られることになったら、
一日も早く前を向けるようにしておくことが、
ボクにできることだし、
「生きている間にやっとかなきゃ」って思う、
数少ないことの一つ。