感動するほど綺麗なものを土足で蹴散らせる心理

こんな投稿を目にしたんだ。

で、どうしても書きたくなったんだ。

 

ボクの日々の仕事の中に「花切り」と呼んでいる業務があります。告別式の最後に、式場に飾った花をバッサバッサ切って、ご遺族が棺を花でいっぱいにしていきます。

一種の背徳感情

というのはたしかに日々感じます。生花を、まだ枯れた訳ではない花を灰にするために切り倒す行為。たくさんの花で美しく飾った祭壇を破壊する行為。

 

ボクの仕事は、散りゆく花の儚さや美しさを、人為的に演出する仕事なのです。

 

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春になると桜が咲きます。そして咲いたかと思うと、あっという間に満開を迎え、そして風に舞散ります。通夜前に一気に満開の状態を演出し、告別式の最後にあっという間に散りゆく美を演出します。

 

ボクの仕事は、創造と破壊です。どちらかだけという仕事はたくさんあると思います。でも、ボクの仕事は両方を毎日行います。

 

元々ボクには破壊衝動があります。ある日突然、それまで積み上げてきたものを壊したくなることがありました。今は日々創造と破壊を繰り返しているお陰か、とても穏やかな日々を過ごせています。

 

この仕事に就くまでは、花になんて全く興味がなかったのにね。不思議だねぇ。生きることは偶然を積み重ねること。だから面白いんだよね。

 

未来はまっ白なんだとボクは思う。まっ白な事に怯える人もいると思うけど、偶然という絵の具を使って、好きなように描ける訳だから、ボクはワクワクするんだけどな。全て指定されて、で、ヘタクソな絵しか描けなかったらがっかりでしょ?ボクはボクが好きに描いてヘタクソだったら満足だけどな。

 

なんて、なんだか取り留めのない投稿だけど、まぁいいか。

 

最後まで読んでくれてありがとう。