祈り ~サムシンググレートとの対話~ (映画の中のアドラー心理学)

金曜日は、「映画の中のアドラー心理学
今回は、東京、大阪および自主上映で700日以上上映が続いている、
「祈り ~サムシンググレートとの対話~」という作品を紹介します。

こんな作品



筑波大学名誉教授、村上和雄博士は、「心と遺伝子研究会」を立ち上げ、心の働きが遺伝子に影響を与える事を確かめている。中でも「笑い」が眠っている遺伝子をオンに変える事が証明された。
その他にも、「愛」や「感動」などのポジティブな心の働きが眠っている遺伝子をオンに変え、「祈り」が遺伝子に影響を与える事を研究している。
村上和雄氏と共に、ホリスティック医学の権威ディーパック・チョプラ博士、細胞生物学者ブルース・リプトン教授、祈りを含めた意識研究を科学雑誌に発表し続けているジャーナリスト、リン・マクタガート女史などが登場し、「祈り」を含めた意識研究の最先端を明らかにしていく。
(公式サイトより引用)

↓公式サイト

白鳥哲監督 映画「祈り ~サムシンググレートとの対話~」公式サイト


↓予告編


前回、こんな投稿をしました。

祈りの力 (映画の中のアドラー心理学&はじめてのアメブロ 合併版)|人活さんのあたまのなか -Masked and Anonymous-

たくさんのコメントやメッセージをいただき、ありがとうございました。そして、祈っていただいた皆様にはとても感謝しています。このなかで紹介したワタナベ薫さんの投稿では、物理量子学から観た祈りの効用について書かれていました。今回紹介する「祈り ~サムシンググレートとの対話~」は、分子生物学から観た祈りの効用についてのドキュメンタリー作品です。

この作品に登場する、筑波大学名誉教授の村上和雄さんを知ったのは、眠っている遺伝子の存在と人間の無限の可能性を描いた、「SWITCH」というドキュメンタリー作品でした。

村上和雄ドキュメント SWITCH 遺伝子が目覚める瞬間:サンマーク出版


人間の遺伝子には、1000文字×1000ページの百科事典約3200冊分の情報が入っていると言われています。しかし、私たちは生涯、その数パーセントしか使っていないことが様々な研究の結果により明らかになりました。バイオテクノロジーの世界的権威・村上和雄博士は言います。「眠っている遺伝子のスイッチをオンにすれば、人間の可能性は無限大だ」と。では、私たちの遺伝子は、いかにしてオンになるのか。村上博士の研究の軌跡と、苦難の中で花開いた人間の可能性を追ったドキュメンタリーです。
(公式サイトより引用)

人間は生きる中で、様々な体験をします。出会い、病気、事故といった、人生の転機になる出来事を必ず経験します。辛いこと、苦しいこと、悲しいこと、そして嬉しいことや楽しいこと。様々な体験をどのように意味づけするか。そして、どのように自分のため、人のために活かすのか。

祈りもまた、眠っている遺伝子をオンにするスイッチのひとつなのかもしれません。

ニーバーの祈り

ニーバーの祈り(ニーバーのいのり、英語:Serenity Prayer)は、アメリカの神学者ラインホルド・ニーバーが作者であるとされる、当初、無題だった祈りの言葉の通称。serenityの日本語の訳語から「平静の祈り」、「静穏の祈り」とも呼称されています。この祈りは、アルコール依存症克服のための組織「アルコホーリクス・アノニマス」や、薬物依存症や神経症の克服を支援するプログラム「12段階のプログラム」Twelve-Step programによって採用され、広く知られるようになりました。(Wikipediaより引用)

こんなことばです。

神よ
変えることのできるものについて、
それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
変えることのできないものについては、
それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。
そして、
変えることのできるものと、変えることのできないものとを、
識別する知恵を与えたまえ。

God, give us grace to accept with serenity
the things that cannot be changed,
Courage to change the things
which should be changed,
and the Wisdom to distinguish
the one from the other.


ベストセラー書「嫌われる勇気」のなかでも、この祈りの言葉が採りあげられています。

嫌われる勇気(45/57) 自己肯定ではなく、自己受容 | 人活のすすめ

私の考える祈りの効用は、この言葉に集約されています。穏やかに祈ることで、変えることのできるもの、できないものを分け、変えられないものは大きな力にゆだねる。そして変えることのできるものは、勇気をもって、変えるために力を尽くす。ニーバーの祈りは、今の私の生きる指針になっています。この羅針盤のような言葉を忘れない限り、大きく道を誤ることはありません。

祈っています


前回の投稿で、病と共に生きる友人のために祈ってくださいとお願いしました。
たくさんの方に祈っていただき、ありがとうございました。

私の夢は。。。日本♪

彼女と知り合ったのは、ごく最近です。毎日のように、彼女にエールを送る人たちがいます。そのことを知り、そして、彼女が発信する言葉を読み、できることをしようと考えたのが、前回の投稿であり、今回の投稿です。たくさんの人の祈りや応援のエネルギーに触れ、私のなかのスイッチがオンになりました。

彼女の言葉から、想いやエネルギーを感じてください。そして、祈ってください。
彼女だけではなく、世界には多くの人が難病と共に生きています。そのことを知ってください。そして、祈ってください。

愛に根ざす純粋な祈りは、あなたを含む、たくさんの人の心を変容させます。祈りを通して、魂が震えたら、あなたの祈りの言葉を発信して下さい。祈りの輪を拡げてください。世界中の人が愛に目覚めたら、きっと世界は変わります。


イレーネさんへ
イレーネさんが心穏やかな日々を過ごせますように祈っています。
日本とそちらの時差は-8時間。今はサマータイムなので、-7時間。
今、何をしていますか?
祈りと共に、時々そんなことを考えています。
あなたの存在は、私や多くの人に勇気や生きる力を与えてくれます。
どうもありがとう。


最後にひとつ言葉を
昨日紹介した、くまのプーさんの本からの引用です。

いまの世界を、「苦しみの海」という人もいる。
そう思わせているのは、自分のこころなのに。
目を向けていないんだ。雲は白く、川は流れて、
花は咲き、鳥は鳴くこの美しい世界に。

Some people call the world a sea of pain.
What really makes them feel that way is their own hearts.
They do not know how to turn their eyes toward 
this beautiful world with its white clouds, where the river 
flows, the flower blooms, and the bird sings.

くまのプーさん 小さなしあわせに気づく言葉」