未来の自分をつくる勉強法 (一冊の本が繋ぐご縁)

木曜日は、「一冊の本が繋ぐご縁」
未来の自分をつくるには、自分と向き合うこと。
今回は、こんな本を紹介します。


↓こちらは紙の本

未来の自分をつくる勉強法/サンマーク出版
¥1,512
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↓こちらはKindle
未来の自分をつくる勉強法/サンマーク出版
¥価格不明
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こんな本



今何かの勉強に取り組んでいるというあなたに、聞きたいことがあります。

その勉強、本当に身についていますか?
その勉強、本当にやりたいと思ってやっていますか?
その勉強、「勉強のための勉強」には、なっていませんか?

勉強をしたその先の未来で何をしたいのか、どうなりたいのか、という本来の目的を忘れ、ただ点数を上げることだけに必死になったり、機械的にものを暗記したりするだけの勉強は、単なる「勉強のための勉強」に過ぎません。
本書では、テクニックや形だけの「勉強のための勉強法」「試験のための勉強法」から卒業し、「本当になりたい未来の自分をつくるための勉強法」にシフトする方法をお伝えしていきます。未来の自分を今こそつくり上げるという気持ちで、ぜひ新たな勉強法を本書で学んでみてください。
(Amazonより転載)

もやもやしていたものが、消えました。どうもありがとう!
読後の感想です。
もやもやしていたものは、2つありました。


もやもやその1 資格試験編

この本でも、資格試験についての記載があります。私もいくつか資格というものを持っていますが、「社会保険労務士」って資格試験でのことを書いてみます。

こんな資格

社会保険労務士試験とは|社会保険労務士試験オフィシャルサイト


合格率は10%未満のそこそこ難しい試験です。どうです?すごいでしょ?なんてことを書きたい訳ではありません。合格後の現実を知ってほしい訳でもありません。

伝えたいのはプロセスです。

2度の受験で合格しました。難しい試験なことと、働きながら受験する人が多い(資格試験はどれも同じ)ので、何年も受験している人も多いです。資格を取れば、人生が変わる。なんてことは思っていませんでしたが、何かきっかけになるのでは?と儚い夢を抱いていたことは事実です。

1年目は正直なところ、辛い勉強でした。目的が「合格」でしたから。試験のための勉強ほど辛いものはありません。見事不合格!でも、残念とはそれほど思いませんでした。睡眠時間と食事時間以外はほぼ勉強に充ててもですよ!頭おかしいとしか思えません。

次こそは!

でもありません。もう一年勉強できることが嬉しかったんです。

もう一年、現実と向き合わずに済む。

これが理由です。ほんとにアホでした。翌年は見事合格。でも、それほど嬉しくありませんでした。そりゃそうです、現実と向き合わなきゃいけないからです。

どんな生活をしていたのか?
ひきこもりです。
受験勉強は、現実からの逃避だったんです。起きている間のほとんどを勉強に充てるほど、逃げたい現実ってどんなんよ!?ってね。強烈に、人と関わること、社会に出ることを怖れていましたので、シェルターのようなものでした。

自分と向き合っていたので精神的に辛かったように錯覚していました。今のほうが、よほど真剣に向き合っています。死を選択する逃避の次に見つけた逃避の手段が資格試験だったのです。

生活に直結した法律を扱う資格なので、今でも役には立ちます。ただ、この資格がなくても、やりたいことができることに気づきました。本書にもありますが、試験のための勉強は意味がありません。その先の目的が重要ですし、その目的が逃避ではなく、ほんとうに自分の人生に必要で、未来を作る要素になるのかどうかをじっくり考える必要があります。

時間は戻すことはできません。過去は意味づけを変え、今に活かすしかありません。多くの人に声を大にして言いたいこと。

状況からは逃げてもいい。でも、自分からは逃げるな!

本書には自分と向き合うためのたくさんの記述があります。真剣に自分と向き合った人の内なるこころの言葉です。いまひとつ理解できなかったことがすっきりしました。

もやもやその2 受験ビジネス

もやもやその1からの延長ですが、進学塾のあり方についてもいろいろと考えることがありました。実際に、講師の面接を受けてみると、ホンネが見えてきます。

感じたことは、ほんとにそれでいいの?ってこと。勉強のための勉強、受験のための勉強、生きるための勉強とは程遠いのが現実です。もちろん、全ての受験産業がそうであるとは思いません。志の高いところもあります。

少子化が進み、ただでさえこの先人材が不足することは明らかです。なのに、生きるための勉強ではなく、従来どおりの試験のための勉強を教えてどうするの?って思います。スポンサーである親のニーズがそうだからというのは、受験業界の甘えです。テクニックなら、有名大学に合格したての学生が一番知っています。知識も忘れていなければ、一番新鮮です。でも、彼らはプロではありません。生き方についてはアマチュアです。

スポンサーである親も、塾に入れとけばいい、成績があがればいいってだけ考えて塾に入れるのであれば、甘えであり、責任放棄であり、現実逃避です。勉強ができても、将来が保証される訳ではありません。勉強ができないと人生の落伍者になるか?というと、それも分かりません。親のエゴで、子供の未来を制限しないように。

子供の人生の目的はなんですか?
彼らはどんな目的を持って、生きていますか?

勉強させるより、子供のこころの声に寄り添い、勇気づけ続けることが親のなすべきこと。ほめることもなく、叱ることもなく、ただ、子供の存在に感謝を伝えること。一番近しい存在である親の生き方、考え方を見せることの方が、よほど子供の生きる力に繋がるんじゃないでしょうか?親業は忙しいですよね?分かります。働きながらだとなおさらです。でも、それを言い訳にしてはいけません。昨日書いたとおり、忙しいときこそ、自分と向き合い、子供と向き合って下さい。

この本を読んで、そんなのきれいごとだと言うのは簡単です。受験は人生の中の刹那のひとつに過ぎません。大人は子供の未来を規定してはいけません。子供の人生は子供のもの。一生面倒を見ることなんてできないのですから。「いま、ここ」を真剣に生きることのできる子供に育てること。「自分と向き合うこと」のできる子供に育てること。大人と子供が共に育つこと。

お知らせ

今週は、「自分と向き合う」ことについて考えています。実は、訳があります。今週末、こんなイベントに参加します。


↓この方と

長倉顕太のブログ


↓この方と

加藤秀視オフィシャルブログ by Ameba


↓今回紹介した本の著者のこの方

参考書学習法 | -受験コーチ池田潤が教える合格する勉強法と思考法-

トークライブです。

加藤秀視『自分を愛する技術』池田潤『未来の自分をつくる勉強法』ダブル出版記念トークライブ大切なのに誰も教えてくれなかった!『自分と向き合うということ』8月28日(福岡)、8月29日(大阪)、8月31日(東京)

テーマが「自分と向き合うということ」なんです。ってことで、いろいろ考えています。

↓以前、自分を愛する技術について書いた投稿

自分を愛する技術|人活さんのあたまのなか -Masked and Anonymous-