ゆるすということ―もう、過去にはとらわれない (一冊の本が繋ぐご縁)
木曜日は、「一冊の本が繋ぐご縁」
今回は、「ゆるすということ―もう、過去にはとらわれない」
アドラー心理学と出会うずっと前、私を救ってくれた本です。
こんな本
出版社からのコメント『私が最も学びたいのは、「ゆるし」です。この本は、まさにそのために書きました。私自身のために書いたといっていいかもしれません。本書を書くことで、裁く気持ちが苦しみをもたらすことを思い出し、ゆるすことで自由になりたいと思ったのです。ゆるすとはどういうことか、身にしみてわかる瞬間があります。そんなとき、ゆるしは自由と幸せと希望をもたらすものだと実感します。』(本文より)
ゆるしとは何なのでしょうか? どのようにゆるせばいいのでしょうか? ゆるすとどうなるのでしょうか? 世界的に有名な精神医学者であり、全米でミリオンセラーを記録した『愛と怖れ』の著者でもあるジャンポルスキー氏による安らぎの書が、いつでも、どこでも読める文庫本になって新登場。あなたの心に光をもたらせてくれる一冊です!
(Amazonより転載)
プロローグに書かれた大きなヒント
著者がハワイのモロカイ島を訪れた際のエピソードが書かれています。ポイ捨てに関するものでした。美しい場所にポイ捨てをした無神経な人への怒りがこみ上げたとき、こんなこころの声を聴いたそうです。「待ちなさい。そんなふうに非を裁くよりも、戻って拾ったらどうですか」
この本の後半、第7章 ゆるすためのステップにこんなことが書かれています。
ゆるしは選択です。ゆるさなければならないという決まりはありませんし、ゆるしの意義を信じる必要もないのです。ただ、ゆるすかゆるさないかは自分の心に決めさせて、ゆるすと何が起きるか、ゆるさないと何が起きるかを、じっくり観察してください。
外部にゆるす、ゆるさない理由を求めてはいけないのです。ゆるすか、ゆるさないかは、あなたの選択次第なのです。
先日こんな投稿をしました。
富士山で、イマを楽しんでみた (人活のすすめ)|人活さんのあたまのなか -Masked and Anonymous-
この中で、ゴミのことを書いたのですが、私の中に怒りはありません。この本と同じく、拾うという選択で怒りは消えます。非を裁くより、自分が行動することです。ただ、富士山のゴミは、立入禁止の場所に飛ばされているものも多いです。自分では拾うことができません。ということで、「書く」という行為をすることで、拾う代わりに行動をしました。ひとりでも多くの人に現状を知ってもらうこと、そしてポイ捨てをしない、ゴミを持ち帰るという意識に変えてもらうことを願った訳です。
書くことで、私の課題は終了です。その先は、読んだ人の課題になります。読んで終わる人、何かアクションを起こす人、様々でしょう。課題の分離ができていれば、怒りも、反応を気にすること、評価を求めることも望まなくなります。この先は自分にはどうにもできないことなのですから。
ゆるしは奇跡をおこす
かつて、非をゆるさない自分がいました。他者の非はもちろん、自分の非をゆるさない自分がいました。心の中にあるものは、怒りや恨みといった感情です。怒りはやがて、絶望に変わり、自己否定へ。無力感によるものです。そんな時、立ち寄った書店で偶然出会ったのがこの本でした。怒りや恐れを積極的に手放すことを心がけるようになり、人とも関わることができるようになりました。ただ、今でも怒ることもあれば、怖れることもあります。私は完璧ではありません。完璧でないことを受け容れることが大切なのであって、完璧な人を目指す必要はありません。
ゆるしは奇跡を起こします。今、私がこうして投稿していること自体、奇跡です。あの当時の、すさんだ様子を知っている、ごく限られた人は同じ想いだと思います。ゆるしはあなた自身を解放します。ゆるす、ゆるさないは、あなたの選択次第。
そう。
あなたはゆるさない選択をして、あなた自身を苦しめています。
あなたを解放できるのは、あなた自身。
ゆるしは、あなた自身が自由になるために必要なものです。
あ、そうそう。もうひとつこの本を読んだことで変わったことがあります。この世の全てのものは生きている人のためにあるって心から思える様になりました。思想、宗教、モノ、人、全てです。あたりまえと言えば、あたりまえなのですが、歪んでいました。この世の全てのものは、本来、人が幸せになるためのものです。使い方を間違えるから不幸になっているのです。この世は愛にあふれています。そんなこと無いよと言う人は、自分を解放してあげませんか?。ゆるしは第一歩です。第一歩であり、全てかもしれません。
ゆるしを行うことで、イマを楽しむことができるようになります。過去へのこだわりからも、未来への不安(怖れ)からも解放されます。いろんなことをゆるした人たちのお話を聴くのがとっても楽しみです。今週土曜日開催です。会場で会いましょう。
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Knock on the DOOR~イマを楽しむライブ~ on Strikingly