運命を拓く (一冊の本が繋ぐご縁)

木曜日は、「一冊の本が繋ぐご縁」
今回は、「運命を拓く」 中村天風
全て理解している訳ではありませんが、読むと元気になる本です。

運命を拓く (講談社文庫)/講談社
¥637
Amazon.co.jp


中村 天風は日本の思想家、実業家、諜報員。日本初のヨーガ行者で、天風会を創始し心身統一法を広めた。本名は中村三郎
Wikipedia

よく分からんけど、読むと元気が出る不思議な本

内容紹介
読む程に生きる力が漲る哲人天風感動の教えスパイとして戦場で、結核で病床で、死線をかいくぐり、ヒマラヤでヨガに徹した哲人天風が語る、積極的人生の教え。幾百万の人々を生き生きと生かした感動の教え

内容(「BOOK」データベースより)日露戦争に諜報員として満州の野で死線をかいくぐり、奔馬結核で死に魅入られ、東西の哲学者、宗教家を訪ねても得られなかった、人生の意味。失意の果てに旅先で偶然に会ったヒマラヤのヨガの聖者に導かれ、遂に得た、「積極的人生」の教え。幾多の人々を生き生きと活かした、哲人天風が説く感動の教え。
(いずれもAmazonより)

こんな書き方で良いのだろうか?瞑想やヨガの知識が無いので、理解できないところもありますが、読むと元気が出る本なので度々読んでいる一冊です。死線を潜り抜けた人の言葉は重みがあるというか、心に響きますね。

なんて誤魔化しても仕方ないので、ひとつレビューを紹介します。

松下幸之助氏も影響を受けたのはこの人だった 『運命を拓く』中村天風|「成幸本」書店


心に残った言葉をいくつか

所詮、人生は心一つの置きどころ。思い方や考え方が積極的であれば、積極的なものが出来、消極的なら消極的なものが出来る。

あなた方は見るもの、聞くもの、触れるものを、皆自分の人生に交渉を持つようにするからいけないのだ。できている人と、できていない人の相違は、ただこれだけの相違なのである。要らないことには、全然、心をおびやかされたり、関係させたりしないことである。

たとえ人生に苦難や苦痛はあろうとも、それを心の力で喜びと感謝に振り替えていくのである。心が積極的になれば、振り替えることが出来るのである。本当の幸福とは、自分の心が感じている、平安の状態をいうのだ。

読んでピンと来た方は、このブログをよく読んでいただいている方かもしれませんね(笑)。課題の分離や意味づけなど。分かりましたか?

この本との出会いは30代前半だったでしょうか?書店でたまたま手に取ったのがきっかけです。ただ、その時は読んでみたものの、腑に落ちることはありませんでした。その後、しばらくは読むことも無く、本はどこかへ行ってしまいました。30代後半、再びこの本を手に取る機会がありました。やはり、書店で目に留まったんです。鬱々ドロドロの頃でした(笑)。たぶん、藁をもすがる想いに近かったのが幸いしたように思います。前回は素直に読めない(読まない)自分がいたんですよね。

読書もまた、「いま、ここ」が変わると、意味づけが変わることがあります。読書も人の行動のひとつなので、当然なんですけどね。一度読んでおしまいではなく、時間を置いて読み直してみると、目に留まる部分が変わることがあります。おそらく、そこがあなたの「いま、ここ」に必要な部分です。

この本ではないのですが

好きな言葉を

一度だけの人生だ。だから今この時だけを考えろ。過去は及ばず、未来は知れず。死んでからのことは宗教にまかせろ。

人生は生かされてるんじゃない。生きる人生でなきゃいけない。

あくまでも主体的に、「いま、ここ」を生きる。アドラー心理学に触れる以前に、同様な考え方には触れていた訳です。ピンと来るか来ないか。運命を拓く鍵は、そんなちょっとしたことなのかもしれませんね。