媚びない人生 (一冊の本が繋ぐご縁)

木曜日は、「一冊の本が繋ぐご縁」
今回は、「媚びない人生」 ジョン・キム(著)。

媚びない人生/ダイヤモンド社
¥1,404
Amazon.co.jp

Facebookと一冊の本が繋いだご縁。

ジョン・キムさんの本といえば、友人の伊藤さんを思い出します。ジョン・キムさんの「真夜中の幸福論」の書評を伊藤さんのブログで見かけたのがご縁の始まりでした。

こんなお話です

伊藤さんの書評ブログですが、これ読んだら本読まなくてもいいかも?って思うくらい、本のエッセンスが凝縮されています。興味を持ったら実際に本を読まないといけないんですが...。なんだか、読んだ気になってしまう私です(笑)。

伊藤人語 —彦根夢京橋読書会ー

改めて読んでみたのですが

この本を読んだのはアドラー心理学を詳しく知る前でした。読み返してみると、似ている点がたくさんあることに気づきます。ジョン・キムさんが慶應義塾大学で教壇に立っていたとき、卒業するゼミ生に対して「贈る言葉」が、この本のベースになっています。社会の荒波の中で、対人関係と自己に向き合うようになる学生に向けての温かい激励のメッセージがたくさん詰まっています。

初めて読んだのはいつだっただろう?とにかく、おっさんになってから読んだのですが、おっさんにもガツンとくる内容だったと記憶しています。腑に落ちること、落ちないことが当時はありましたが、改めて読み返してみると、どの言葉も納得いくものでした。

「強さ」だけが人間を独立した存在に導く

プロローグのタイトルです。強さとは何か?次のようにありました。

・お金とか名誉とか外面的な意味の強さではなく、内面的な強さだ
・自分自身の尊厳に対する最大限のリスペクトを払える強さだ
・どんなに辛い逆境でもいつでも受けて立つ気概を持てる強さだ
・自身のすべての行動に対し結果に対する全責任を自分で負う決意の持てる強さだ
・何事にも縛られない何事にもとらわれない、そして物事をありのままの状態で受け入れられる大きくそして動じない強さだ
・自分がこの世に存在する間に起きるすべての出会いや出来事は奇跡であると信じ、それが持つ意味を省察できる強さだ
・他者の存在に対する最大限の尊敬を払うとともに他者の感性、思考、行動に対する深い理解をための努力をする。そして他者の不完全性に対し海のような包容力を持てる強さだ
愛する人のためなら世の中を敵に回せる強さだ
・生きるすべての瞬間を人生最後の瞬間になるかもしれないという緊張感を持ち、その瞬間に対するすべての心血を注ぐことのできる、そしてその緊張感や集中力を死ぬその最後の瞬間まで持続できる強さだ

こういった強さを手に入れるために、どのように考え行動すべきか。本書はその手引きです。ストイックで、ハードボイルドな内容です。実際、ジョン・キムさんとお会いしてみると、とても穏やかですが、内に秘めた強さをビンビン感じます。「いま、ここ」の自己、仕事、社会、他者、人生、そして未来と、どのような姿勢で向き合うべきか。7つの章に分け展開されます。


絶対不可侵領域としての自己を確立し、どんな状況でもそれを貫くことだ

このタイトルで締められています。主観の世界で生きるわれわれにとって、基準となるのは自己です。どんな状況でもぶれることの無い自分軸を持つこと。強さとはぶれないことです。

子曰く、
吾れ十有五にして学に志ざす。
三十にして立つ。
四十にして惑わず。
五十にして天命を知る。
六十にして耳従う。
七十にして心の欲する所に従って、矩を踰えず。

論語の一節です。四十代半ばを迎え、「惑わず」の意味がだんだん分かってきました。でも、まだまだ。人生の最後の瞬間まで、自分の人生を生きないとね。成長に終わりはありません。「従順な羊ではなく、野良猫になれ」。これは、若者に限りません。いくつになっても、トンガっていたいものです。じゃないと、意欲も勇気も湧いてきません。「心は歳をとらない」ってそういうことじゃないかな?って思います^_^。


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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。